自宅近くのAED設置場所はどこ? 胸骨圧迫できますか?

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救命救急は学ぶ価値あり

 リタイアする年代としては、やはり救命救急方法は学んでおきたい実習でした。

 子育て世代であれば、そうそう救命救急のことなど考えもしないでしょうが、シニアになると、いつ何時、自分を含めた周りで発生するかもしれない事象です。先日、地元消防署で行われた「普通救命講習」を受講してきました。最近、よくAED(Automated External Defibrillator表示を見かけるようになり、以前から受講すべきと思っていたのでやっと実現した次第です。

 以下は、あくまでも私の備忘録です。聞き間違いや誤解もあるかもしれません。 胸骨圧迫による心肺蘇生やAED操作説明については、多くのサイトに情報が出ています。なによりも、地元の広報誌に講習会の案内が掲載されていますので、もし未受講なら、是非ご自身でもトライください。

応急手当の講習会で知らなかったこと、驚いたこと

AED(自動体外式除細動器)の場所

 そもそも、自宅の近くにどこに設置されているか、知りませんでした。日本では平均300mごとには設置されているそうで、24時間営業のコンビニや駅など公共施設には設置されています。

 しかし、都心ではなく住宅街となると、はてさて、どこにあるのか不安になるのではないでしょうか? 倒れる場所にもよりますが、救急車の到着まで平均8分かかるとして、その間、AEDがどこにあるかさえも知らないと後悔すると思います。Google MapでAEDを検索すると設置場所が表示されますので、是非、お確かめください。私の自宅の場合、距離120m(走って往復2分)の某介護施設に設置されていました。

AEDの設置場所をしっておくこと

AEDの役目とは

 実は、講習前は、AEDは万能だと思い込んでいました。電気ショックで蘇生できるものと思い込んでいましたが、講師(消防隊員)の説明では、AEDは除細動(けいれん)を取り除くものであり、「心臓を再開させる機器」ではないとのこと。痙攣を取り除くことは知っていましたが、除細動をすれば心臓はまた動き出す、と勝手に思い込んでいました。

胸骨圧迫が重要

 突然倒れる人の大半は心室細動が原因だそうで、心臓マッサージだけでなんとかなるものではなく、やはりAEDによる除細動(電気ショック)が有効な方法とのことでした。ただ、講師によれば、実際の現場としては、残念ながらAEDで救われる率はそう高くはないとのこと。目の前で人が倒れることもあるでしょうが、日常生活では、気がついたら息をしていない!ということも多く、あっという間に5分や10分は経過してしまいます。それでも、大事なのは脳に酸素を送ること、真っ先に胸骨圧迫で血を送り出すことを救急車が来るまでは続けてほしいとのこと。

胸骨圧迫による心肺蘇生

救助者が自分しかいない場合

 そう聞くとAEDに頼りたくなるのですが、よほどの近くにない限り、AEDを取りに行ってはいけないそうです。緊急時は1分ごとに救命率が10%下がるとも言われており、大事なのは脳に酸素を送ることなので、放置し何分も心肺停止を放置するのは逆効果です。1人だと救急車も呼ばなければならないし、私の場合、相当焦りそうです。

胸骨圧迫の「質」とは

 講習会でやってみると、思った以上に難しいのが、AEDを装着するとき、受講生の我々は胸骨圧迫の手を止めがち、緩みがちになることでした。通電パッドを貼るときも、2人でタイミングをあわせて片時も圧迫の手を休めることなくシームレスに続けるためには練習がいりますね。

 またどんな屈強な男性であっても、10分も続けると質が落ちるので必ず交代するべしとのこと。TVでよく医師1人が大汗かいてやってるのは無理がありそうです。実習では、2名でお互いにカウントダウンし、シームレスな交代を何度も練習しました。

AEDパッドの粘着力

 実習では講習用の磁石でつく電極パッドを使用しましたが、本物の粘着力はすさまじく、間違って右左用がくっつくと取れないそうです。そのために2セット入っているとのこと。急ぐけど焦らず確実に1枚づつ貼るべきですね。

体毛の濃い人対策

 電流を正しく流すために、体毛は電極肌密着の邪魔になります。たまに剛毛の人がいるので、カミソリがAEDセットには内臓されていますが、剃ってる余裕はないです。技としては、1組のパッドを装着し、思い切りはがせば、ブラジリアンワックスのように脱毛ができるので、残った1セットを装着すればよいそうです。

女性への気遣い

 女性が倒れた場合、上半身をはだけさすことに躊躇しますが、周囲を人垣で目張りをするなどして救急を急ぐべしとのこと。ブラは肩紐のワイヤーを切るといいそうですし、高級ブラでも躊躇わないこと。たまに、すごい強制下着をつけてる人がいるそうで剥がすのが大変とのこと。

肋骨骨折

 胸骨圧迫により骨折させないかを懸念しますよね。でも、みぞおちと鎖骨との間の谷間を正しく5cm押せば骨折することはないそうです。音がするのは、肋骨と胸骨の肋軟骨と呼ばれる部分が折れるので問題無く、骨の心配より、何よりも心臓だそうです。

いつ上服を脱がすか

 最初から、AED使用を想定し、胸骨圧迫時のときから、服は剥がせたほうが効率がよいとのこと。ここでも、すべて「逆算しての用意」ですね。

二次感電

 たまに、狼狽した家族が触ることがあり、2人とも倒れることがあるそうです。私などは触っちゃいそうです。

その他の救命救急

人工呼吸

 すごく気になっていたんですが、見知らぬ人の場合、体液感染のリスクがあるので、無理にしなくてよいそうです。必ず人工呼吸しないと非道かと思い込んでいたので、ちょっと気が楽になりました。

止血

 通常、人間には血液が体重の7~8%あるそうで半分を失うと死に至るそうです。ただ、止血は大事ですが感染症などが怖いので、絶対に体液や嘔吐物に触らないこと。スーパーの袋など、身の回りにあるものを手袋代わりに使えばいいそうですが、とっさの場合は、袋があるかどうかさえ難しいですね。医療従事者は常にこの手のリスクがあると再認識。

気道異物除去

 TVでみた気がするんですけど、掃除機を使うのは御法度だそうです。不衛生だし、吸引力が強すぎて組織を痛める。正しい方法は腹部突き上げ法と背部叩打法です。

気道異物除去における腹部突き上げ法

男性への受講のススメ

受講者の男女比率

 家内は何年か前に受講済みで、何度も受講を勧められていたましたが先日まで放置していました。今回の参加者は、定員20名募集のところ、当日は13名の参加者で、男性は、私ともう一人の2名だけでした。あとは全員、女性。女性は小学生、大学生、社会人、シニアと幅広く、女性は身近な社会への関心が強いのかもしれません。いざという場に出くわせば、男性がオロオロ、女性がテキパキ指示、、となるのかもしれません。

受講コース

 初級コースは3時間で座学と実習が行われました。3時間もかかるのかぁ・・・と思ってましたが、講義と実習であっという間でした。この上のクラスは、8時間×3日コースだそうです。ただ、 医療の進歩で見直しもあるそうで、初級コースを数年後にまた受けることもお勧めだそうです。やはり忘れることもあるので、私もそう思います。赤十字政府広報にも情報は出ていますが、Webでのeラーニングではなく、実際の模型を使って体験されることをお勧めします。頭では理解できても、体で覚えないとスムーズにできません。

※消防署での講習のため、3時間の間に3度ほど、緊急出動のアナウンスがありました。人口23万人程度の都市ですが、救急車の年間出動回数は12,000回もあるそうです。講師の話では、5~6割は不要な出動、3割は不急の出動、本当に救急車が必要な出動は約1割。タクシー代わりに呼ぶ人もいまだに多く、本当に必要とする人に一刻も早くサービスを提供することは難しいとおっしゃってました。福祉サービスと社会コストのバランスは難しい問題です。

※上記内容は私個人の見解であり思索にすぎません。  [Finchley 0016]

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